去る9月13日第66回(令和4年度)JA共済全国小・中学生書道コンクール香川県予選の審査を行いました。 今年はコロナ禍の中も多くの応募があり、夏休みの宿題の一環として、家でよく練習を重ねられたものと思われ、その力作に圧倒されました。審査は、前回担当の島田三光先生急逝のため、隈なく書の研鑽を積まれておられる上總小華先生と一緒に公平な審査を実施することが出来ました。 第一次審査では、各学年ごとに審査をし、その中から約一割強程度の優秀作品を選び出しました。どの作品も各学年の代表作品と言える誇りを持った力作で、胸を張って見えました。 これらの作品は全作品を展示し優劣を決める第二次審査へと進みます。展示された作品の中から特に目立って良いと評価される作品を何点か選び出し、慎重に順位を決めていきます。全ての作品が「練習に練習を重ねて書いた私の作品を見てほしい」と自信に満ちて迫ってきます。 これが特別賞となります。 審査のポイントは 1.半紙・画仙紙にうまく収まっているか。 2.字形・用筆が正しいか。 3.子供らしい若さと元気があるか。 以上の3点ですが、ひとつひとつ切り離して審査するのではなく、総合された評価となります。 このコンクールの難関を突破して特別賞の金賞に入賞されたみなさんの作品は、全国に出品しても恥ずかしくない見事な作品ばかりです。 惜しくも特別賞の中の銀賞・銅賞・佳作になった人も自信を持って進んでください。そして、この自分の長所を伸ばすことは素晴らしいことです。入賞された皆さん方は、書く力が身についている人ばかりです。今後とも永く書道を続けてほしいと思います。これが漢字とかなを生かした日本の伝統文化へと繋がっていきます。大いに期待しています。読売書法会 参与−2−読売書法会 理事審査員 上原 華園審査員審査員上 原 華 園 先生上 總 小 華 先生審査総評
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